DXコンサルタント育成機関COPでは、毎月末にウェビナーを開催しています。
今回のテーマは「思考回路の書き換え」
「思考回路を変える」と聞くと、ちょっと大げさに感じるかもしれませんが、もしあなたが広告や企画、コピーライティングに携わっている人なら、こんな壁にぶつかったことはないでしょうか。
「なんか、いつも同じような発想になる」
「がんばって考えてるのに、説得力が弱い」
「気づいたら、独りよがりになっていた」
実はこれ、あなたの考える力が足りないのではなく、考え方の道筋が一方向に偏っていることが原因なのです。今回のCOP月末ウェビナーで紹介されたのは、そんな「思考のクセ」から脱出し、自分の中に別の考え方を育てるための2つの技法。
それが「階層思考」と「水平思考」です。
2.階層思考──情報を整理して考える力
階層思考とは「情報の位置関係を整理して考える思考」のことです。
たとえば、猫という動物を考えるとき。猫は「哺乳類」というグループに入ります。そして哺乳類は「生き物」というもっと大きなグループに入っています。
このように、情報には「大きなまとまり」から「細かい内容」へと、自然な順番やつながりがあります。これを正しく理解し、順序立ててとらえるのが階層思考です。
この考え方ができていないと、話の中にズレが生まれます。たとえば、「猫」と「生き物」を同じレベルで話してしまうと「それって何の話?」と相手は混乱します。話の前提が一致していないからです。
これは簡単な例ですが、仕事でも同じです。
階層思考ができないと、会議などで論点がずれた発言をしてしまったり、何を優先して解決すべきかわからなかったり、代替案を考えることができなかったりします。一方階層思考ができる人は、的確に戦略やアイデアを出せるだけでなく、話に説得力を持たせることができます。
ウェビナーでは階層思考を体験するために、パソコン教室に関する検索キーワードを分類するワークも行われました。
3.水平思考──常識を飛び越える発想法
水平思考とは「物事を別の角度から考えてみる思考」のことです。
「こうするのが当たり前」「普通はこう考える」という前提をいったん外して自由に発想を広げてみる。これが、水平思考です。ウミガメのスープが有名ですね。
マーケティングや企画でも、よくあるのが「たぶんこうだろう」という思い込みからの判断ミス。水平思考ができる人は、そこにブレーキをかけて「そもそも前提は合っているか?」「別の可能性はないか?」と視野を広げます。
今回のウェビナーでは、あるクイズが出されました。
「スープが美味しいと評判のお店に来た男が、スープを飲まずに帰った。なぜでしょう?」
回答者は「お腹いっぱいだった?」「嫌いな食材が入ってた?」といろいろな仮説を出し、質問者がそれに対し「Yes」か「No」どちらかで答えます。ここで、様々な角度から色んな質問をしていくことが重要となり、その過程で水平思考が鍛えられるのです。
このクイズの答えは「そのお店がラーメン屋だったから」でした。つまり男はスープを飲みに来たのではなく、ラーメンを食べに来たという話です。この問題は「スープ=単品料理」と思い込んでしまった時点で、答えから遠ざかってしまうのです。
新しいアイデアを出すときや、原因が見つからないときに、この思考は効果を発揮します。なぜなら、前提を疑える人ほど、これまでと違う道を見つけられるからです。
4.階層思考は「縦」水平思考は「横」
階層思考は、物事を「縦」に掘り下げていく思考法です。話の構造を整理しながら考えることで、情報にまとまりが生まれ、戦略立案や伝える順番にも一貫性が出てきます。
一方、水平思考は「横」に広げる思考法。前提にとらわれず、いろんな視点から発想を広げていくことで、固定された見方を揺さぶり、思いがけない可能性を見つけることができます。
今回のウェビナーで印象的だったのは、階層と水平それぞれのワークを通して、参加者ひとりひとりが「自分の考え方にクセがある」ことに気づいていたことです。
いつも一つの見方で判断していないか?情報を整理せずに、思いついた順で伝えていないか?そうした気づきが、思考のスイッチを入れてくれます。
重要なのは、どちらの思考も「訓練次第で自分で使えるようになること」です。
理解して終わりではなく、手を動かして、自分の中に取り入れていくこと。
それが、実際のビジネスや日常で「考える力」を発揮する第一歩になります。
5.COP月末ウェビナーとは?DXコンサルタント育成の現場
このウェビナーは、DXコンサルタント育成機関「COP」が毎月実施している実践講義です。講義内容はマーケティング戦略、コピーライティング、思考法、プロモーション設計など多岐にわたり、毎回「超実践レベル」のノウハウが飛び交います。
また、すべてのウェビナーはアーカイブ視聴が可能で、途中から参加したメンバーでもキャッチアップしやすい設計になっています。「自分で考え、自分で売れる人になる」そのための思考の武器を手に入れる場として、COPの月末ウェビナーは今日も進化を続けています。
気になった方は、ぜひ下記からDXコンサルタント育成機関COPの詳細をご覧ください。
➡︎ https://penguin-asp.com/lp/1ycu/89nm
COP月末ウェビナーについての記事一覧はこちら